【ダクト火災急増中】プロが教えるダクト火災のメカニズムと絶対必須の予防策
2025.09.19
豆知識
「うちの店は大丈夫だろうか…」 飲食店を経営されている方なら、一度は火災のリスクについて考えたことがあるかもしれません。中でも、近年増加傾向にあり、一度発生すると甚大な被害につながりかねないのが「ダクト火災」です。
ダクト火災は、厨房の天井裏や壁の中といった目に見えない場所で発生するため発見が遅れやすく、気づいた時にはすでに火の手が回ってしまっているというケースも少なくありません。
この記事では、空調・排気設備のプロとして、多くの現場を見てきた専門家の視点から、ダクト火災がなぜ起こるのか、その恐ろしいメカニズムと、あなたの大切なお店を守るための具体的な予防策を徹底解説します。
1. なぜ起きる?ダクト火災の発生メカニズム
ダクト火災の直接的な原因は、排気ダクトの内部に蓄積された「油汚れ」です。調理中に発生する油を含んだ煙(油煙)は、排気ダクトを通じて屋外へ排出されますが、その過程で油分がダクトの内壁に付着し、時間とともに層のように溜まっていきます。
この蓄積した油は非常に燃えやすく、いわば「可燃物の塊」です。ここに何らかの火種が入り込むことで、火災が発生します。
【出火から延焼拡大までのプロセス】

出典:大阪市
ページ番号:288475 2025年3月28日
無煙ロースターの出火防止対策について
https://www.city.osaka.lg.jp/shobo/page/0000288475.html
- (1) 飲食中に焼き網上の肉に着火
- (2) 焼肉の炎が吸気口から吸引され、ロースター内部の油脂に着火
(内箱と飾り枠との間隙に堆積した油脂が発火) - (3) ロースター内部の油脂が燃焼し炎が拡大
高温状態にもかかわらず、防火ダンパーが何らかの原因で作動せず、排気ダクト内に炎が進入。 - (4) 排気ダクト内に堆積した油脂に着火
ダクト内部が燃焼し、火勢が一気に拡大。 - (5) 輻射熱による延焼
高温となったダクトに近接する可燃物との離隔距離が不足していた場合、ダクトの輻射熱によって床材等が発火し、建物全体へ延焼。
2. 発見が遅れ、被害が拡大しやすいダクト火災の恐怖
- 発見の遅れ:火元が壁や天井裏のダクト内部のため、煙や炎が見えにくく火災発見が遅れがち。
- 進行の速さ:空気の流れに乗り、瞬く間に延焼。
- 消火の困難さ:消火器では対応困難で、消防隊も壁や天井を破壊して消火活動が必要。
- 二次災害のリスク:高温で周辺の建材に引火したり、有毒ガスが建物全体に拡散する危険性。
実際に、排気ダクトの清掃不足が原因で店舗が全焼してしまった事例も報告されています。
3. 【要注意】ダクト火災が特に起きやすい業態
- 焼肉店・焼鳥店・炭火焼き料理店:肉を焼いた煙や油、火の粉がダクトに吸い込まれるリスクが高い。
- 中華料理店:高温調理が多く、大量の油煙が発生。
- ファーストフード店・揚げ物専門店:揚げ物調理が常態化しており、油の蓄積リスクが高い。
これらの店舗では、特に徹底したダクト管理が必要です。
4. プロが断言!お店を守るための絶対必須対策
ダクト火災は恐ろしい災害ですが、「専門業者による定期的な清掃」で予防が可能です。
消防法で義務付けられている「定期清掃」
厨房の排気ダクト清掃は、消防法や各自治体の条例で義務化されています。怠れば、営業停止や損害賠償につながる恐れがあります。
【清掃・点検の頻度目安】
- グリスフィルター:1ヶ月に1回以上
- 排気フード(天蓋):3ヶ月に1回以上
- 排気ダクト本体:3ヶ月に1回以上
- 防火ダンパー:1ヶ月に1回以上の点検
自己清掃の限界と専門業者への依頼
「自分たちで清掃している」と思っても、見える範囲のフィルター掃除だけでは不十分です。ダクト奥深くの汚れは専用機材が必要で、専門業者に任せるのが最も安全で確実です。
まとめ
ダクト火災は目に見えない場所で進行し、一度発生すると店舗の存続を脅かす大きなリスクです。その原因は日々蓄積される油汚れにあります。
専門業者による定期清掃と点検こそが、お店とお客様を守る最も確実な方法です。「最後にダクトを点検したのはいつだろう?」と不安を感じる方は、ぜひこの機会に専門業者へ相談してみてください。それが、安全で安心な店舗運営の第一歩です。
弊社での対応エリア
弊社は千葉県全域で対応しております。
特に以下のエリアからのご依頼が多いです。
木更津市・袖ヶ浦市・市原市
千葉市(中央区・花見川区・稲毛区・若葉区・緑区・美浜区)
船橋市・市川市・習志野市・浦安市
柏市・松戸市・流山市
東京23区や茨城・埼玉の一部地域もご相談可能です。
お気軽にご相談ください。